株式投資を始めようと思っている方、まずは株式はなぜ日々上下するのか、どのような仕組みで動くのかを理解しましょう。
理解をすることでいざ取引を行う際に安心して取引ができるようになります。
そもそも株式ってなに?
株式会社は株式という証書を発行することで投資家から資金を集めることができ、さらなる事業発展に努めることができます。
投資家は資金を出す代わりに株式を保有することで株主となります。株主は、株主となることで会社が上げた利益の一部を還元してもらうことができます。
しかし、一般の投資家が株式を購入できるのは上場企業のみで未上場企業の株式を購入することはできません。
上場企業とは証券取引所で取引ができる株を発行する企業のことを指し、証券コードという番号が証券会社より付与されています。投資したい企業が上場企業か未上場企業かを調べる際は「企業名」「証券コード」で検索することで判別することができます。
株価が動く仕組み
株価は常に一定ではなく上下に値動きします。株を買いたい人が多いと株価は上がり、株を売りたい人が多いと株価は下がります。
例えばある企業の現在の株価が1000円で、1001円に売り注文が入っているとします。株式の売買は需給によって変動するため買い手は1001円で買い注文を出す必要があります。
買い注文が約定した場合、1000円だった株価は1001円となり株価は変動します。
このように需給によって株価は日々変動していきます。
株価が変動する要因としては企業の業績や新規事業の発表、経済や政治の状況などがあげられます。企業の業績が良いと配当などのリターンを期待され、投資家の注目は高まり買い手が増える傾向があります。
業績が悪化した場合は業績とともに配当などのリターンが減ることを懸念され、売り注文数が買い注文数を上回り株価は下がることになります。
経済環境でも株価は大きく変動するため、政府や日銀が発表するさまざまな指標を日々チェックしましょう。
株式投資で稼ぐ方法
値上がり益で稼ぐ
買った株価よりも高値で売ることで利益を得ることをキャピタルゲインといいます。
株式投資といえばこのキャピタルゲインを想像する方が多いのではないでしょうか。
企業のリターンで稼ぐ
株主になると企業が得た利益の一部を配当金として還元されます。これをインカムゲインといいます。配当金を出すことは絶対条件でないため企業によって配当金の有無はあります。値上がり益に比べると利益としては少ないですが、持株に対して数%がをもらえる配当金は兼業投資家にとって特に嬉しい副収入ではないでしょうか。
株主優待をもらう
株主になるとキャピタルゲインやインカムゲインの他に、株主優待という株主に還元する制度があります。
企業の商品が送られてくる場合もあれば、クオカードなどのギフト券が送られてくることもあります。株主優待を目当てに投資する際は、定期的にくる株価暴落のタイミングを見て株主になることをお勧めいたします。
実際に取引をして理解を深めよう
株価の変動については実際に取引する立場にならないとわからないことが多いです。直近では新型コロナウイルスが世界で蔓延し始めたタイミングで一気に日経平均は下がり再び急速に上昇しました。
前兆から暴落を予測することもできなくはないのですが、いつどのタイミングでいくらまで下がるのかは誰にもわかりません。
また、どのようなニュースや企業業績で上下するのかも実際に日々情報収集しておく必要があります。株価は需給で決まるため思いもよらない理由で上下することもあります。
まずは少額でもいいので実際に取引をして相場に触れてみることから始めてみましょう。